2. カウンセリングの変遷

 

2.1 1980年代からのカウンセリングの進化

 

1980年代に入り、日本でもさらに多様なカウンセリング手法が導入されるようになりました。

特に、認知行動療法や人間中心療法などが広まることで、カウンセリングのアプローチも多様化しました。

これにより、クライアントのニーズに応じた方法が選択できるようになり、カウンセリングの質が向上しました。

この多様化は、カウンセリングの専門資格制度の整備と相まって、より質の高い心理支援が提供される基盤を築くこととなりました。

 

また、1980年代末にはメンタルヘルスの重要性が社会的に認識され、企業や学校においてもカウンセリングの導入が進みました。

特に、職場のストレスやメンタルヘルス問題に対する関心が高まり、それに伴いカウンセラーの需要が増加しました。

 

2.2 現代のカウンセリング

 

現代の日本において、カウンセリングはますます一般的な存在となっています。

特に若い世代を中心に、メンタルヘルスに対する関心が高まる中で、カウンセリングを受けることが恥ずかしいことではなくなってきました。

SNSなどの普及による情報の受け取りやすさも、心理的支援の受け入れを後押ししています。

 

また、今ではオンラインカウンセリングが主流となり、対面でのセッションが難しい状況でも、多くの人々が手軽に心理的サポートを受けられる環境が整いつつあります。

これにより、地理的な制約がなくなり、より多くの人がカウンセリングの恩恵を受けられるようになっています。