カウンセリングの日本史を探る(2)
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1. カウンセリングの歴史
1.1 日本におけるカウンセリングの起源
日本におけるカウンセリングの起源は、明治時代に遡ります。
この時期、西洋の心理学が日本に紹介され、多くの知識人が心理学の知見を学び始めました。
特に、教育現場においては、心理学的アプローチが子どもたちの発達を支援するために取り入れられるようになりました。
また、精神的な問題を抱える人々への理解が徐々に広がり始めたのもこの頃です。
しかし、当時のカウンセリングは、主に精神科医による診断と治療が中心であり、一般の人々が手軽に利用できるものではありませんでした。
1.2 戦後の心理学とカウンセリングの発展
戦後、日本は急速な社会変化を経験しました。
高度経済成長期に入ると、都市化や核家族化が進み、人々の生活様式が大きく変わりました。
この背景の中で、精神的な問題に直面する人が増加し、カウンセリングの必要性が高まります。
1950年代に入ると、心理学者たちがカウンセリングの重要性に注目し、個別相談やグループ・セラピーが普及し始めました。
また、この時期には、アメリカからの心理療法の影響を受けた様々な流派が次々と登場しました。
