凸凹を受け容れると人生が楽になる
- シリーズ3

凸凹論・5つのステップ
①自分の凸凹に気づく→②自分の凸凹を受容する→③他人の凸凹に気づく→④他人の凸凹を受容する→⑤凸凹を生かしあえる関係性が生まれる
①②
何よりはじめに自分自身の弱みと強みを見つめてみます。
まずは弱み。優柔不断?方向音痴?時間が守れない?すぐ落ち込む?「自分のここが嫌い」「いつも、これができない」そういった部分こそ、この機会に勇気を出して見つめてほしいのです。
一見ネガティブだと感じてしまうと思いますが、すべてのことに裏と表があるようにネガティブしかないことなんて、なかなかありません。
例えば「優柔不断」は、よく考えている証とも言えるし「方向音痴」は、誰かに頼るたびに人の温かさに触れられるし「時間が守れない」のは「今」に没頭することのできる、子供も心を持ち合わせているということ「すぐ落ち込む」人は、人の痛みにも敏感なので、相手に寄り添う力を持っています。
こんな風に考えてみると「できない」ままでいる”凹”なことにも意味があるように思えてきませんか?
人は完璧であるけれど、近寄りがたいものです。
面白いもので「実は私〇〇ができないんだ」といち明けると「大丈夫、私なんて、こんなこともできないよ」と打ち明けられ、互いに不思議と心が近づいていくことは少なくありません。
それに自分を頼ってくれた人には、自分がピンチのときに頼りやすくもなりますよね。大人は何でもひとりでやろうと頑張ってしまいがちですが、頼り合える関係性が確立していくと楽チンでお互いがハッピーになれるのです。
“弱み”の次に自分自身の“強み”を見つめてみましょう。
これが意外と難しい。本当に得意なことは、努力せずできてしまっているので、それが自分の得意なことであると認識しづらいのです。
たとえば私は、昔から人前で話すことに抵抗が無く、あまり緊張しませんでした。自分では当たり前のことだったので、得意とは思っていなかったです。
あるとき何も考えずに、講演中マイクで人にコメントを求めたところ「急になんて話せません」「緊張する」などと言われ、初めて自分の得意なことに気づきました。
一方、もうひとりは話している内容をいつも自然に、図にしていました。ものごとを俯瞰する習慣があったのです。しかし、ある時「わかりやすい」「私にはできない」と、そこにいた人たちに褒めてもらって、そこで初めて「誰にでもできることじゃないんだ」と気づいたのです。
生まれ持った「ギフト」。自分が持っている素敵な能力に気づかずに過ごしつ続けるのは、とてももったいないこと!
ぜひ凸凹の両方に気づき、自覚と自信をもってほしいと思います。それこそが自分の凸凹に気づき受容するということです。
③④
自分の凸凹に気づいて「完璧じゃないけど、それが私だ」と納得できるようになると、不思議なことが起こっていきます。意外かもしれませんが、他人に優しくなれるのです。
それまでは「なんでできないの…?」とイライラしていた人に対しても「この人は、これが上手くないのね。みんな凸凹を持っているもんね」と優しくなれるのです。
実際に私たちのまわりでも「子供や夫に多くを求めなくなった」という声がとても多く寄せられてきました。
たとえばキレイ好きなあるママは、家が汚いと落ち着かないので夫にも子供にも”当たり前に”片付けることを求めていたそうです。でもこの凸凹の存在に気づき、自分に合わせたレベルを求めるのをやめたところ、家族みんなのストレスが減ったと教えてくれました。
凸凹の存在を知り認めることができると、他人への許容度が劇的に広がるのです。
⑤
自分と他人の凸凹に気づき、受容することでどうなるか。
人はそれぞれ生まれ持った素質があることにも気づけるようになります。
親子や家族、夫婦が互いに“本来のその人らしさを認め合えば”特別なノウハウを使ったり、過度な努力をしなくても、よい関係が築けていくのです。
相手を受け容れる。それが特に問われるのが、子育て。
「自分ができることは我が子にだってできるはず」とプレッシャーをかけてしまっていたり「自分ができなくて苦労したから」と早くから教え込もうとしたり…。
無意識のうちに子供を自分の分身のように思ってしまう人は少なくありません。
子育てに熱心であればあるほど、親は子供の無限の可能性を信じてしまいますが、なんでもかんでも無限に伸びていくわけではありません。
「できること・できないこと・できていくこと」がそれぞれある。
そう、あなた自身がそうであったように。
