対人関係の四つのタイプ
- シリーズ2

もし子供が「お前なんか、生まれてこない方がよかったんだ」といった親の気持ちを直接言葉で聞いたり、間接的に肌で感じながら育ったとしたら、将来の自分や他人に対してどんな態度をとるようになるでしょう?
また母親の再婚などの理由で、やむを得ず幼い子が施設に預けられ、その後、養育者の間を転々とするとしたら、その子の自己イメージや自己評価は、どう変化していくでしょう。
おそらく「私はみんなから愛されていない。私はいらない子だ。OKではない」という感じを抱き、それが将来の対人関係や人生そのものに大きな影響を与えることになるでしょう。
最近のように、親による幼児虐待が増えてくると、その子はいったいどんな人生を送るものかと大きな懸念が生じます。おそらく後で述べるような、自己否定的で虚無的な人生を余儀なくされることになるでしょう。
さて、交流分析では、人が自分や他人について、どう感じ、どんな結論を下しているかということを「基本的構え」と呼んでいます。
基本的構えは「人間としての重要さ」の感覚を基にして、その性質を肯定的なものと否定的なものの二つに大きく分け、それぞれを「OK」「ノットOK(OKではない)」と表します。
具体的にいうと
◎私はOKだ…私は大切な人間だ、私はやればできる、私は優れている、など。
◎私はOKではない…私はダメな人間だ、私は他人より劣っている、など。
ということになります。
いうまでもなく、私たちが「自分はOKである。他人もOKである」という構えを身につけていれば、人間らしい暖かい心をお互いに通わすことが自然にできるでしょう。しかし理想的な親のもとで、望ましい愛情としつけを受け、自他肯定の構えを身につけることは、急変する今日の社会ではむしろ稀なことといえるでしょう。
私たちは多かれ少なかれ性格のアンバランスに苦しんでいます。
交流分析では、基本的構えに次の四つのタイプがあると考えます。
◎私はOKではなく、他人はOKである?自己否定・他者肯定
◎私はOKだが、他人はOKではない?自己肯定・他者否定
◎私も他人もOKではない?自他否定
◎私はOKである、他人もOKである?自他肯定
次回から、それぞれの行動パターンの特色をまとめてみましょう。
