交流分析で探るゲームと脚本
- シリーズ2

なぜ同じ失敗ばかり?
世の中には、なぜか同じような失敗ばかりくり返し、ついには不幸な幕切れに終わる「人生ドラマ」を演じる人がいます。
たとえばトップクラスの売上を誇る営業マンなのに、肝心なところでいつもミスを犯し、今まで積み重ねてきたものをご破算にしてしまう人、結婚直前まではうまくいくのに、いざ結婚となると、必ず破局をむかえてしまう男性。
あるいは、これが最後といいながら、いく度も金銭的なトラブルを起こし、周囲に多大な迷惑をかけ、ついには妻子にまで見捨てられてしまう人などです。
そこまで劇的ではなくても、私たちは「どうして同じ失敗ばかりしてしまうのか?」「なんで私はいつもこうなの?」と自問することはないでしょうか。
精神分析を背景にもつ『交流分析』では、このように人が強迫的(自分でストップしたいと思っても不可能なこと)に演じるドラマを『脚本』と呼んでいます。
交流分析とは、エリック・バーンというアメリカの精神科医が、従来の難解な精神分析を一般の人でも理解しやすいように創案した「トランザクシャナル・アナリシス」を、1971年から1972年にかけて九州大学心療内科が臨床に導入したものですが、今日わが国の風土になじむような形で発展しつつあります。
交流分析でいう脚本は、芝居の脚本に驚くほどよく似ております。どちらも登場人物に定められた配役、セリフ、演技、背景を持っており、さらにクライマックスへの盛り上がりがあった後、最後の幕が下りるという筋書きの点でも一致しているのです。
この「人生の青写真」とでもいうべき脚本は「三つ子の魂、百までも」のことわざにあるように、思いのほか強い力をもっていて、人生の重要な局面_職業の選択、結婚生活、子育て、死に方など_で、その行動を決定的に左右するものなのです。
☆今日より「交流分析で探るゲームと脚本」と題し、人が演じるゲーム脚本の心の裏・表をみていきましょう!
